専門学校の選び方  6つのポイント

専門学校選び

こんにちは。編集長タクです。

8月に発行した「SINRO!専門学校別冊」に書いた「自宅でできる専門学校の調べ方」が高校の先生方から好評でしたので、一部アレンジをしてここに再掲載します。ぜひ専門学校選びの参考にしてください!

 

基本的な学校選びのポイントはどの分野も同じ

どの分野の専門学校を選ぶにしても、必ず見ておきたい大事なポイントは「授業時間数と時間割の内容」、「就職実績」、「施設・設備の充実度」、「教員の数と質」などです。それぞれのポイントについて触れていきましょう。また、後半部では専門学校を選ぶ際の注意点も触れておきます。

 

1、授業時間数と時間割がしっかりしている学校を選ぶ!

まず、授業時間数と時間割について。これは運動会などの行事ごとも授業時間数に入れる学校(授業時間数が少なくなる)と、授業のコマ数のみをカウントする学校があるのでこの部分をまず確認しましょう。そして選ぶべきは授業時間だけを時間数としてカウントする後者の学校です

また、時間割もWEBやパンフレットに書いてある見本例だけではなく、現役の学生(たとえば1年生)の時間割を実際に見せてもらいましょう。信じられない話ですが、時々、パンフレットの時間割見本と実態が大きく異なる学校もあるのです。

 

2、就職実績は、在校生のうち何人が就職できているか。国家試験の場合は何人合格しているかを見る!

次に就職実績について。まず、在校生の何人が就職できているかがわかる毎年の「実就職率」をチェックしましょう。特に、最新情報となる今春の卒業生の就職実績(2020年3月)を必ず見てください。

この最新の就職情報や1年ごとの単位で就職実績を開示していない学校は情報開示が弱く基本的にお薦めできません。業界内で人気の高い企業や店舗に毎年何人が内定しているか、という細かい情報までチェックできればさらによいです。

国家試験合格率については、理容美容や医療系、公務員などの国家試験合格が必須の分野であれば毎年、在校生の何人が合格できているか、という点をチェックしましょう。

なぜかというと、合格の見込みがない学生には試験を受けさせないで、(見込みのある)学生だけを受けさせてそのうち何名が合格したか、という見せ方をする学校もあるからです。

この点は志望校に入ってしっかり勉強すれば本当に高確率で資格取得ができるのかをはかるうえでとても大切なポイントですので、志望校に確認することをおススメします。

 

3、施設設備は毎日ちゃんと使えるものなのかを確認する!

設備施設の充実度については、WEBだけではなかなかわかりにくい面がありますが、大事なの
は「自分が入学した際にどのくらいの頻度でその設備や施設が使えるのか?」ということです。

いくら立派なダンススタジオや厨房システムがあっても、使えないのでは意味がありません。

たとえば、トリマーを目指すなら犬(ワンちゃん)を1人に一頭割り当ててくれる学校なのか、3人に一頭なのか、みたいな情報も大切です。この場合は言うまでもなく1人に一頭を割り当てている学校の方がしっかり学べますのでおススメとなります。

 

4、教員が業界で活躍する一流講師か?定期的に授業が受けられるのか?

教員の数と質ですが、業界でも名が通っている有名な講師をたくさん抱えている学校は教育にお金をかけているといえるので信頼できるでしょう。

そして、これも施設設備と同じで、その先生たちが常勤の勤務契約で授業を受け持ち、毎日のようにそうした講師の授業を受講することができるのかどうか? を見てほしいと思います。

有名な先生は特別講師で年に1回特別講義を実施するだけ。というケースもありますので、「常に」一流の先生たちから教えてもらえる環境なのかを、必ずチェックしてほしいと思います。

 

5、情報の開示が少ない学校や、個人情報の記入をしつこく求めてくる学校は要注意!学校見学などで高価すぎるプレゼントはもらわないように!

気を付けたほうがよい専門学校とは、WEBやパンフレットを見ても❶~❹に示した情報の開示が少ない学校です。また、問い合わせなどをした際に今後資料を送るからと、個人情報の記入を求められることがありますが、これは必須ではありません

あくまで興味を持って資料が欲しいと思った場合のみ、個人情報を書くようにしましょう

また、余談となりますが、高校の先生方たちからしばしば伺う話として、「プレゼント」で受験生を釣る(と思われかねない)PR手法を使う専門学校もあるようです。

オープンキャンパスや見学会で、ノートやペンなどをプレゼントしてもらうくらいならば全然問題ないのですが、高価なPCやゲーム、某遊園地へご招待!みたいなものは「タダより高いものはない」というコトワザもありますので、できればもらわない方がよいでしょう。

 

6、過度な割引やAO入試への強引な勧誘にも気を付けよう!

多くの専門学校では早期に合格を出すAO入試に力を入れています。6月1日からエントリーが開始されていますが、ちょっと興味があって聞いただけなのに、なかには「今、AO入試へのエントリーを決めてくれたら学費が割り引きになりますよ。」といった、「早割り」をうたう学校もあるようです。学校説明会に行ったら別室に連れていかれてしつこく勧誘された!なんて話も聞きます。

充分に調べた志望校であれば予約割り引きのような制度を活用するのも大いにアリなんですが、まだ志望校が本決まりでなければ、あわてず他校との比較をするべきです。

 

以上、失敗しない専門学校の選び方でした。ご参考になれば嬉しいです!

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