今年(2020年)の専門学校はどの分野が人気になるのか?!【後編】

専門学校 人気動向

専門学校を選ぶときのポイントとは

前編では、コロナ禍や大学入試改革などの影響を受けて、今年の専門学校の人気動向を予測しました。

専門学校 トレンド
2020年専門学校トレンド

ここからは専門学校の分野ごとの押さえておきたいポイントをお話しさせていただきます。

エビデンスは、今年2月に15分野におよぶ名門専門学校の募集担当者を取材して分野ごとの学びのポイントを伺ったリポートです(この専門学校LABOに載っている解説記事のことです。こちらもぜひ見てください!)。少し情報をアップデートして改めて解説を行いたいと思います。

 

腕がモノをいう分野は特に実習時間数と講師の質を見る!

専門学校の花形ともいえる、腕がモノをいう要素が強い理容・美容、調理・製菓、デザイン、トリマーなどの分野であれば、弊社がいつも申し上げているポイント、授業時間数と実習時間数・教員の質・充実した設備環境・業界での確かな就職実績をしっかり揃えている学校を選ぶことが大切です。

特に、将来自分の腕一本で活躍したい人は、在学中にお客様からお金をいただくことの大変さを教えてくれる学校を選ぶことをおすすめします。

 

国家試験系は合格実績の開示方法を見る

一方で公務員、管理栄養士、一級・二級自動車整備士、リハビリテーションなど、国家試験対策が必要な分野であれば困った時に寄り添ってくれる指導体制なのか、その学校の国家試験合格率がどのくらいあるのか? などのチェックポイントがあります。

たとえば公務員試験では、「実合格者数」という在校生全体のうち何人が合格できたのかを知ることができる指標が重要な意味をもちます。どの分野においても「在校生の何人が合格できているか」は必ずみていただきたいポイントです。

 

保育・幼児教育は「指定校」と「併修校」の違いをぜひ理解してほしい

大学でも学べる幼児教育ですが、現場に早く出たい人におすすめなのが専門学校。その専門学校の中に、幼稚園教諭二種免許と保育士の資格が卒業と同時に取れる認定校と、保育士の資格は取れるけれど、幼稚園教諭二種免許取得には短大の通信教育が必要になる併修校があるということを志望校選びの最初の段階でぜひ知っておいてほしいです。

その上でこのどちらの学習スタイルが自分に合うかを考えて学校選びをしてください。

 

コンピュータ・AI・建築などは大学と遜色のない専門性の高い学びができる

今、大学では理工系学部が人気となっていて特に建築・情報工学分野に受験生が集まっています。実はこれらの分野は専門学校でも学習が可能です。2年間学んでから大学に編入も可能ですし、4年制のコースを持つ学校もあります。

専門学校の魅力は学習する分野に関連した専門科目がとても多いことです。建築やコンピュータが大好きな人はむしろ、専門学校の方が徹底的に好きな事を学べる可能性があります。

 

専門学校の募集は基本、年間を通して行っている。秋までじっくり考えよう!

ちなみに、専門学校の募集は年間を通して行っているケースが大半です。特に今年はコロナ禍の影響で4〜6月にほとんど学校見学が中止となり、情報収集に苦労された方が多かったのではないかと思います。今からでもよいので(少し急いで!)実際の校舎を見てから決めていただきたいと思います。

専門学校は学校によって本当に教育内容が様々ですので、慌てて決めるのではなく、今年ならではのトレンドも加味しながら、志望校を決めるようにしてください。