【ヒコ・みづのジュエリーカレッジ】産学協同の課題で「消費者」を意識した作品制作に挑戦する。

シューズやバッグといった日常を彩るアイテム。その担い手になるには、どのような技術を身につければいいのだろうか。

専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シューズ&バッグコースの齋藤良学科長に、業界で即戦力として活躍することを目指した特色ある学びについて話を伺った。

 

机上のデザインでは終わらない
実践的な経験を積み重ねていく

ジュエリー、シューズ、バッグ、ウォッチなど、手仕事のジャンルに特化したモノづくりの専門教育を展開する専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ

徹底的な基礎技術の習練と産学協同プロジェクトのような実践的な課題をハイブリッドさせたカリキュラムによって育て上げられる学生たちは、その就職先となる業界からも厚い信頼を獲得している。

齋藤 良 学科長

「本学の特色はなんといっても企業とコラボした課題に挑戦する機会が多いことだと思います。基盤となる技術をしっかり身につけたあとに、実際に社会で何が求められているのかを意識しながら何度も作品制作に挑戦できる。

私たちの使命は、ただ漠然とモノづくりの技法を身につけてもらうのではなく、業界で生き残るための力を養うことにあります」

シューズ&バッグコースの齋藤良学科長はそう語る。

同コースでは3年間の学びのうち、1年次にデザインや製図など、創作に必要な基礎技術を段階を踏みながらじっくり教えることに注力している。

「型破り」「形無し」という言葉もあるが、いくら独創性があっても、形=基本がなければ新しいスタイルを確立することはできない。このベースを培うのが最初の1年間だ。

「シューズであれば紳士靴から婦人靴、スニーカーまで、バッグであればトートバッグやドラムバッグなど、 それぞれの形状や素材に合わせた制作方法や縫製技術を1年間で身につけていきます。

同時に、制作工程で重要になるデザイン画の描き方や仕様書の作成方法、グラフィックソフトや3DCADなどのPCスキルについても手を動かしながら修得していく。

そして、1年生の最終課題ではオリジナルのプロダクトを制作し、1年間で学んだことを早速アウトプットしてもらいます」

2年次にはさらに制作演習のバリエーションが拡大。自分専用の木型をつくるところから一連の靴制作を経験する課題や、オリジナルブランドの作品を提案するといったデザインの授業も。

また、3年次にかけて産学協同のプロジェクトに取り組む機会も多くなり、より「消費者」を意識した課題が学生を刺激する。

「産学協同の一例として、ニューバランスから『トライアスロン選手に向けたランニングシューズを制作してほしい』と課題をいただいたことがありました。

学生たちはそれぞれ走りやすさや脱ぎ着しやすさなどのコンセプトを込めたシューズをつくり、最終的にニューバランスチームの開発者やターゲットとなったトライアスロン選手を学校に招いて直接、プレゼンテーションを行いました。

実際の利用者を見据えてアイデアやデザインを練り、何度も検証を重ねながらモノをつくり上げ、相手にその想いが伝わるようにアピールする。そうした机上のデザインでは終わらない経験を積み重ねることで、自ずと即戦力のスキルが磨かれます」

 

大事なのは、社会のニーズと
自分らしさを折り合わせる感覚

オリジナル作品をつくる課題においては、完成品に対して教員がフィードバックする「講評会」を必ず実施しているという。それも1人の教員からではなく、2、3人が基本。多様な視点からのアドバイスを、学生は取捨選択しながら次の機会に活かしていく。

「先生にダメ出しされて落ち込む学生もいるかもしれませんが、そうした経験こそ大事だと思っています。言われたとおりにモノをつくって成功するよりも、自分で試行錯誤した時間のほうがはるかに次への向上心につながるはずです。

高学年になるほど、『ターゲット』を見据えた課題に挑戦することも増え、より確固としたコンセプトやデザインが求められるようになります。そうした社会のニーズと、自分らしさやオリジナリティとの間でどれだけ折り合いをつけられるか。

業界でサバイブする上でも重要になるバランス感覚を、さまざまな課題から磨いてほしいと思っています」

同校の卒業生の就職実績としては、アディダスやアシックス、コンバースなど、有名企業がずらりと並ぶ。実践的なカリキュラムや卒業生のネットワークも功を奏して、〝ヒコにしか出していない〞という求人も多いのだという。企業とのコラボ授業を通して意欲を認めてもらえるケースもたくさんある。

また、デザイナーとしてだけではなく、販売職や営業職として活躍する卒業生も多い。3年間で身につけた専門知識は、それぞれの希望に応じた出口で確実に活かせる能力だ。

「本校では、業界の流行や求められている能力に敏感に反応し、毎年、カリキュラムをよりよいものに刷新しています。最近はリペア(修理)の業界も活発になってきているので、そうしたカリキュラムも加えていきたいと思っていますね。

本校で学ぶ学生の中には、スポーツ選手になる夢を諦めざるを得なくなって、今度はシューズやバッグの領域からスポーツに関わりたいと熱心に学んでいる方もいます。そうした学生の新たな夢も、本校は手厚くサポートしたいと思っています」

シューズ&バッグコース
齋藤 良 学科長

東京芸術大学大学院美術研究科修了。大手企業のビジュアル演出など幅広く活躍
学校法人水野学園
専門学校 ヒコ・みづのジュエリーカレッジ

ジュエリーコース 2~4年制
ウォッチコース  3年制
シューズ&バッグコース 3年制

オンラインや来校型の体験入学、学校説明会を毎月開催。
詳細日程は学校HPをご覧ください。

専門学校 ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-29-2
TEL 0120-00-3389

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