ハイレベルなゲーム制作のスキルを修得し 世界中に夢を与えるクリエイターを目指そう!

コロナ禍における巣ごもり需要の後押しもあり、国内のゲーム市場は過去最大となる2兆円規模で推移している。2022年には任天堂が『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を発売。その人気は国境を越え、海外でもファンを増やし続けている。日本工学院専門学校ゲームクリエイター科谷口直也先生幸田健志先生に、ゲーム業界の現状や学校選びのポイントについて話を伺った。

ダウンロード版ソフトが定着し、世界規模でマーケットが拡大

優秀な人材を確保するため
クリエイターの給与は上昇中!

―はじめに、ゲーム業界の現状についてお聞かせください。

コロナ期間中は「おうち時間」が増えた影響でゲームの需要が拡大しました。しかし、このことだけが要因ではなく、近年は世界規模で28兆円にまで市場規模が拡大しています。

日本ではスマートフォン向けゲームの成長が注目されていますが、家庭用ゲームも大幅に売り上げを伸ばしています。この理由として、ダウンロードによる購入が一般化したことが挙げられます。オンラインでの流通経路が整備されたことで、過去の名作を含め、手軽かつ安価で世界中に販売できるようになりました。

こうした市場の拡大に伴い、大手のゲームメーカーはコンテンツ力を強化できる人材を確保するために、開発職に対しては特に給与を上げる動きを見せています。

―専門学校によって、学べる内容に違いはあるのでしょうか?

ゲームをゼロから制作する場合、膨大な量のプログラミングが必要となります。しかし、近年は「Unity」「Unreal Engine」といったツールの登場により、以前よりも手軽にゲームをつくれるようになりました。

なかには、こうしたツールを用いてゲームづくりを教えている学校もあります。しかし、日本工学院のゲームクリエイター科では、制作用ツールに頼らずともゼロからゲームを完成できるような人材を育成し、業界に輩出することを目指しています。

少しわかりやすくするためにカレーで例えましょう。市販のカレールーを使用すれば誰でもある程度の美味しいカレーをつくることができますよね。しかし、プロとしてお客さんから対価を払っていただけるカレーをつくるとなれば、スパイスの調合から始めなくてはなりません。これはゲーム業界でも同様で、大手のゲームメーカーが求めている人材とは、ゼロからゲームを制作できる技術を持ったエンジニアなのです。

本気でゲーム業界を目指すなら4年制を選択してほしい

―専門学校での学びのステップについてお聞かせください。

日本工学院のゲームクリエイター科は、主に「ゲームプログラマコース」「ゲームプランナーコース」に分かれています。いずれのコースにおいても1年次から実践形式でゲーム制作の基礎を学び、学年が上がるごとに専門的なスキルを深めていきます。特徴のひとつが、小さな会社をイメージした、チームでのゲーム制作を経験できる点です。ここでは、各担当が議論しながらひとつの作品を制作することで、ゲーム開発の一連の流れを理解することができます。

また、「ゲームプログラマコース」では、既存の制作エンジンの使い方だけではなく、「DirectX 12」を用いた授業を通じ、エンジン自体のつくり方を学ぶことも可能です。

日本工学院ではゲームクリエイター科に2年制と4年制を設置していますが、本気でゲーム業界を目指すのであれば4年制を選択してほしいと考えています。ゲーム業界の最前線に立つためには最高難度のプログラミング処理ほか、ゲームをつくるために必要な幅広いスキルを身につけなければなりません。これらのスキルは4年という時間をかけてしっかり学ぶ必要があります。

実際にゲーム業界で活躍する有名ゲームデザイナーやゲームクリエーターに4年間専門学校で徹底的に学んできた人が多いという事実が、入社時から熟練したスキルが求められるというゲーム業界の特殊性を物語っています。

もちろん、本校の2年制でもゲーム制作を通じて最高難度のプログラミング技術を学べます。仮にゲーム業界の最前線で働くレベルには到達できなかったとしても、IT業界で十分通用するスキルが身につきます。

―専門学校を選ぶ際のポイントを教えてください。

もっともわかりやすい判断基準が、本校も取り入れている「C++」という高難度のプログラミング言語を学ぶべきかという点です。学校によっては、「C#」「Unity」をメインに扱うところもあります。これらは比較的簡単にゲームを制作できる優れた言語・ツールで、基本を学ぶには良い教材です。

しかし、大手ゲームメーカーの求人においては、「C++」の熟練したスキルを必須としていることがほとんどです。就職活動時になって、このことに気が付くようでは遅いので、学べるスキルについては慎重に確認しましょう。

また、体験入学に参加することも大切です。甘い話ばかりではなく、学生の将来を考え、耳の痛くなる厳しい話も誠実に伝えてくれる学校を選んでください。

さらに、卒業生の就職実績を細かく開示しているかどうかもチェックすべき点です。過去の就職実績は、そのまま企業からの信頼度を示します。数年間をまとめた数字ではなく、1年ごとの実績を参考にしましょう。

―最後に、高校生へのメッセージをお願いします。

オンライン流通の発達によって海外への展開がしやすくなったことで、魅力のあるゲームをつくれば世界から評価される時代になりました。その点、純粋に面白いゲームをつくりたいと考えている学生にとっては、チャンスが巡ってきています。

ゲーム業界を目指す方には、自分の夢はもちろんのこと、世界中のゲームファンの夢も叶える目標を持ってほしいと思います。

ゲーム分野のポイント

1 修得できるプログラミング言語を確認する

ゲームをゼロからつくるために必須のプログラミング言語「C++」の技術を学べるかが明確なポイント。

2 体験入学に参加する

学生の将来を考え、耳の痛くなる厳しい話も誠実に伝えてくれる学校を選択する。

3 卒業生の就職実績を細かく開示しているか

過去の就職実績は、企業からの信頼を示す。数年間をまとめた数字ではなく、毎年の実績を確認しよう。

この質問に答えてくれた人

日本工学院専門学校
デザインカレッジ
カレッジ長
谷口 直也先生
元マイクロソフト所属。NHNジャパン(現LINE株式会社)と協業してソーシャルゲームサービスを立ち上げるなど、ソーシャルゲームやIT業界に精通。

日本工学院専門学校
デザインカレッジ
科長
幸田 健志先生
チーム制作を中心にゲームデザインを担当。ゲーム企業からも注目されている名物先生。ゲームをロジックで分析して面白くするゲームデザインの楽しさを伝えます!

学校紹介
日本工学院専門学校

東京都大田区西蒲田5-23-22
TEL 0120-123-351

日本工学院八王子専門学校

東京都八王子市片倉町1404-1
TEL 0120-444-700

https://www.neec.ac.jp

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