「美」の総合的な知識+特化したスキルを養成するKUBO×RiBiの教育
1950年開校の窪田理容美容専門学校。理容・美容だけでなく、エステ、メイク、ネイル、まつエク、ブライダルなど、「美」に関する幅広い資格取得を目指せる学校だ。
理容・美容業界ではユーザーのニーズが多様化しているからこそ、ただ資格を取るだけではない学びが必要になってきている。
時代に合わせた特徴的な学びを展開するKUBO×RiBiの特色について、中村雅江校長に話を聞いた。

理容・美容業界におけるトータルビューティの重要性
―理容・美容業界を志す学生さんたちの最近の気になる動向があればお聞かせください。
高校生の中には、メイクやネイル、エステといった特定の分野を指して「これだけ学びたい!」と志望する人が増えている印象を受けます。
興味を持つきっかけとしてはいいのですが、将来安定して収入を得る基盤をつくるとなると、包括的にトータルビューティを学んだうえで一つひとつの専門性を獲得していく必要がある。その意識づけをするのは専門学校の使命であると思います。
本校では、メイクやネイルを「興味の入口」として入学したあと、美容をしっかり探究することで最終的に美容師として就職する学生も多い。可能性の幅を広げているのです。
また、まつエクサロンの流行や男性の美意識の向上を受けて、理容・美容業界ではお客さまのニーズの幅がどんどん広がっています。その分、通常のサービス+αのメニューをどこまで提案できるかが課題になっています。
理容師であっても、ヘアカットだけでなくネイルやメイクアップもできればより重宝される。お店にとっては客単価を上げられる利点があり、お客さまにしてもひとつのサロンで複数の要望を叶えられるのは効率的です。
今後は、理容師や美容師の国家資格を持ち、付加価値としてメイクやエステといったトータルビューティを提供できる人材がますます求められると思います。
―2023年4月に貴校は「トータルビューティシャン科」を開設されましたが、この2年間の成果があれば教えてください。
トータルビューティシャン科は、メイクやネイル、エステに関する資格検定の取得を目指します。しかしこの科の真の狙いは、美容師や理容師といった国家資格にも興味を持ってもらうことにあるのです。
先ほど述べたこととも関連しますが、「美」は総合的なものなので、メイクやネイルとヘアは強く関連します。例えば、まつエクをするアイリスト(美容師国家資格が必要)とネイリストは業種としても近い領域にありますし、この両方を扱えるほうが収入も大きく上がります。メイクやネイルだけを学んでも、美容を語るには当然ながら限界があるものです。
特定の分野に特化して働く場合にも、美容・理容の総合的な知識を持っていることが強みになることは間違いありません。
最近ではレディースのシェービングに対するニーズが高まるなど、美容だけでなく理容業界もビューティ領域に参入しています。そうした流れのなかで、トータルビューティシャン科でメイクを学ぶ人の中に理容師の免許取得を目指す学生も出てきました。入口として大好きなメイクやネイルを学んでもらい、少しずつ美容師や理容師資格の必要性を理解してもらうというこの科の狙いは、開設から2年でかなり達成できている実感がありますね。
本校には美容師の国家資格取得を目指す通信課程があり、希望者は半年に1回(4月と10月)の頻度で併修の機会を用意しています。通信とのWスクールで美容師国家資格を取得できるプログラムです。学生の興味の変遷に対応しながら、将来を保証する学びを提供していきたいと考えています。

幅広いニーズや流行に応えるダブルライセンスのスキル
―貴校の「テクニカルスタイリスト科ダブルライセンスコース」についても概要をお聞かせください。
この科では、学生たちが幅広いステージで活躍できるよう、3年間で理容師と美容師の両方の資格取得を目指します。理容学科や美容学科にプラス1年、学びを加えることで、カット技術や美的な感性を磨くだけでなく、理容師にしか行えないシェービングや美容師にしかできないまつエクの施術を両方できるようになります。
この科の魅力は、細やかな技術力がある理容学科出身の学生と、高い美意識を持つ美容学科出身の学生が混ざって学ぶことによって、相乗効果が見られることです。お互いに足りない部分を教え合いながら、成長していく。そうした過程で得たスキルはお客さまの幅広いニーズに応えるための強い武器になり、将来の選択肢も広がります。

―卒業生の進路について、人気が高まっている分野はあるでしょうか?
美容学科の資格を取得した学生が、まつエクやラッシュリフトを行うアイビューティーサロンを選ぶケースが増えています。お客さまに施術するデビューが早いので、早くに収入アップが望める点も人気です。理容学科の女子の場合は、レディースシェービングサロンへの就職も目立ってきました。
トレンドはどんどん移り変わるので、SNSや現場でその情報をしっかりと収集して、自分の強みを持ったうえでどの層をターゲットに据えたスタイリストになるのかを自己分析する力が今後は強く求められていくと思います。今の時代に流行っている業態のサロンも、5年、10年先に生き残っているかはわからない時代です。だからこそ、時代や人々の興味の変化に対応できる総合的なスキルが必要になるのです。

―最後に、高校生や保護者へのメッセージをお願いします。
最初は「好きなこと」を突き詰めるという方向性でいいと思います。好きだからこそ、人を綺麗にできると思うんです。理容・美容業界の魅力は人に感謝されながら生涯を通して働けることなので、その魅力に気づけば、好きをきっかけに努力してどんどんスキルを磨いていけると思います。
同時に、自分の「好き」の気持ちや強みをしっかりアピールする力も必要です。この業界は最終的には指名によって仕事を手にしていくことになるので「あなたを綺麗にしたい」という本気の気持ちを伝えていってください。
安心・安全・快適に暮らせる女子寮を完備
KUBO×RiBiは創立以来、学生が健康的に学べるよう、「食」(=食堂)、「住」(=女子寮)、「運動」(=体育館)をまかなう環境を完備している。
女子寮は学校敷地内と近隣に計2つ。全室オートロック、24時間管理システムでセキュリティも万全。初めての一人暮らしにもぴったりだ。
■美容学科 昼間部2年制
ヘアスタイリスト専攻/ビューティシャン専攻
■理容学科 昼間部2年制
本科コース/認定エステティシャン取得コース
■テクニカルスタイリスト科(昼間部1年制)
ダブルライセンスコース
■トータルビューティシャン科(昼間部2年制)
学校法人 窪田学園 窪田理容美容専門学校
〒164-8585
東京都中野区中野4-11-1
TEL 03-3228-5111
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