【東京電子専門学校】多彩な応用力の土台をつくる 基礎力重視のオールインワンカリキュラム

東京電子専門学校

東京電子専門学校の創立は、戦後間もない1946年。現在は、医療技術系3学科、情報システム系5学科、電子・電気系2学科で構成され、総務省、経済産業省、厚生労働省、国土交通省の4省から認定を受ける総合学園です。

本稿では、同校の情報システム系5学科を統括する、情報学部 学部長の砂賀先生に5学科それぞれの学びの特徴についてお話を伺いました。

習得したスキルは、IT業界の多様なフィールドで活かされる

—まずは、情報システム系5学科の概要から教えてください。

5学科のベースになっているのは、専門学校の情報分野で日本一の歴史がある2年制の情報処理科」です。IT業界全般で活躍するためのひととおりの知識・技術を身につけることができます。ここにネットワーク系の演習科目などが追加されるほか、無理のないペースで学べるのが3年制の情報処理科」です。2年制では、入学から約半年後には就職指導もスタートし、並行して資格取得も目指すことになりますが、3年制では1年長い分、より余裕のあるカリキュラムの中でじっくりとITに関する学びを深め、就職に向けたキャリア教育も進めていくことになります。

4年制の「高度情報システム科」は、前半の2年間は2年制の情報処理科と同じ内容です。後半の2年間では、実践力・応用力を鍛え上げ、大学院への入学資格も得られます。そのため、英語や数学といった科目を他学科より多く設置しています。

2016年に新設した「セキュリティ・ネットワーク科」は、サイバー空間の安全・安心をネットワークの最前線で守っていきたいという社会的な使命感を持った高校生に人気があります。ITに関する先行知識がなくてもセキュリティという切り口でIT業界に興味を抱き、チャレンジするきっかけにもなっています。組織での情報漏洩の防止や、安全にテレワークを行う上でも、ネットワーク技術とセキュリティ技術のプロフェッショナルが求められていることは明らかです。卒業後は多様なフィールドでの活躍が期待できます。

残る1学科が、ウェブデザインの技術やゲームソフトの開発技術
を身につける「ウェブ・メディア科」です。学生にはクリエイターに必須のソフトが入ったハイスペックなパソコンを貸与。2年次への進級時と卒業前には、それぞれ「進級制作」と「卒業制作」を行うほか、学外のコンテストなどにも挑戦して実力を高めていきます。

東京電子専門学校

—カリキュラムにはどのような特徴がありますか?

本校では、学科別に特化しすぎないカリキュラムであることが特徴であり、学科を問わず国家資格である基本情報技術者試験に合格でき、開発職であれ運用職であれ、IT業界の様々なフィールドで活躍するための素養が身につきます。全学科を通じてIT分野に限定しない科目も設置していますし、ウェブ・メディア科やセキュリティ・ネットワーク科でもプログラミングを学びます。ソフトウェア開発や保守・運用にしても、ネットワーク技術と密接不可分であるからこそ、学科横断的なオールインワンカリキュラムが有効だという考えです。卒業後は運用職で就職するにしても、設計・開発力を発揮できるだけのスキルを習得できる点に本校の強みがあります。

そのために重視するのは、普遍的・汎用的な基礎知識・技術の定着です。応用力は基礎力があってこそ発揮されるものです。確かな基礎が身につくことで、応用力向上のための意欲も高まるもの。知識・技術の習得は積み重ねであり、その土台となる基礎を徹底的に指導するわけです。

と同時に、シラバス通りの授業進行に固執することなく、あくまでも学生の理解を最優先させます。基本的な方針としては、授業内で完結させることを目指しますが、必要に応じて柔軟に補講も実施します。ただし、補講が必要になるほど駆け足のペースで授業を進めるわけでもなく、長年にわたって蓄積してきた指導ノウハウによって、知識ゼロからでも優秀なIT人材を育成してきた実績があります。入学の時点では半数以上がプログラミングなどを学んだことのない完全未経験の初心者。そうした学生でもわかるようにゼロベースで指導を進めていくことを大前提としていますので、安心して入学してほしいと思います。明るくポジティブに、あきらめることなく勉強すれば何も問題ないことは、これまでの卒業生が証明してくれています。

社会での活躍を視野に入れ 人間力を高める指導を展開

—今後の展望と高校生へのメッセージをお願いします。

日本国内の労働人口が減少の一途をたどる中、IT人材に対する社会ニーズは高く、花形の職業ともいえると思います。

大切なのはITに対する興味・関心を持ち、素直に真面目に学ぶ姿勢です。企業が採用選考で見るポイントは伸びしろであり、素直さや真面目さこそ、入社後に成長できる原動力になるからです。そしてもう1点、社会で求められるのは、ふとした会話での受け答えも含めたコミュニケーション能力や、仲間と力を合わせて課題解決を目指す協調性、受け身ではなく自分から何かに取り組もうとする自主性といった人間力です。だからこそ本校では、グループワークやプレゼンテーションも授業で行います。コミュニケーション能力の向上によって周囲と活発に情報交換・情報共有を行い、新たな気づき、新たな知識の習得につなげてほしいのです。

そんな意識を養うためにも、本校では入学から最初の夏休みまで、通常は1週間に20コマの授業がありますが、この期間を〝わかる喜びを感じるための期間〟として位置づけ、週15コマ程度で無理なく進めるカリキュラムを組んでいます。ここで知識を増やすことで、その後の授業が理解しやすく、より楽しくなるからです。まずは1年次の1学期、1日も休むことなく通学し、IT人材として活躍していくための第一歩を踏み出してくれることを願っています。

東京電子専門学校
情報学部 学部長
砂賀 勝己
先生

 

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