【東京サイクルデザイン専門学校】世界的フレームビルダー今野真一学校長が語る 日本初の自転車専門学校で養成する「総合力」

自転車を“総合的”に学んで業界を支えるプロを目指そう!

東京サイクルデザイン専門学校(TCD)は、自転車を総合的に学べる日本初の教育機関「メンテナンス」「製作」「設計・デザイン」から「ライド」まで、現役プロの講師たちが幅広い学びを提供している。学校設立時から同校と関わってきた、世界的フレームビルダー今野真一学校長にプロを育てる教育について聞いた。

今野真一 学校長
ハンドメイド自転車「CHERUBIM(ケルビム)」を展開する今野製作所を主宰。世界最大級のハンドメイド・カスタムバイク展示会「NAHBS」で受賞多数。日本を代表する競輪選手、神山雄一郎選手のフレームビルドを手がけたことでも知られている。

自転車業界の現役プロから生きた知識・技術を学べる

東京・渋谷にある東京サイクルデザイン専門学校(TCD)は、自転車を総合的に学べる日本初の専門学校。自転車教育のパイオニアとして、業界を牽引する人材を育成している。

講師陣には世界的なフレームビルダー日本代表チームのメカニック担当者などが肩を並べる。フレームビルダーとは、自転車の「フレーム(骨格部分)」を専門的に設計・製作する職人のこと。今野真一学校長も世界的なハンドメイド自転車展示会で数々の賞を受賞している日本を代表するフレームビルダーだ。

「父親も自転車の職人だったことから、若い頃からこの業界の『技は見て盗むもの』という職人文化や昔ながらの師弟関係に対して、反骨心を抱いていました。技術を体系化し、共有してこそ真の職人だと私は考えます。TCDはこの価値観を共有できるユニークな学校だったのです」

教育モデルはアメリカにあった。主に西海岸のバイク(自転車)カルチャーが盛んな地域では、ショップ同士の横のつながりが盛んで、自転車を設計・製作するノウハウも共有されていた。「日本の自転車業界もいつかこんな世界に」。そんな願いを込めて、2012年に設立されたのがTCDだった。

「TCDの特色はなんといっても現役のトッププロから生きた技術を学べることです。講師陣は自ら工房を構える業界の有名人ばかりです。今ここは、日本はもちろん世界中の自転車関連情報が集まる場所だと思います。私はTCDを自転車カルチャーの交差点と呼んでいます」

自転車職人というと既製のパーツを組み合わせて、自転車を安全に乗れる状態に整備するのが仕事だと思うだろう。しかし、話を聞くとフレームビルダーと呼ばれる職人の仕事は実に幅広い。パーツの組み立てはもちろん、CADを使った設計、デザイン、機械加工、溶接、さらに接客や宣伝なども担うという。

フレーム設計から溶接加工の技術まで修得できる

クリエイティブな仕事をしたいなら4年制コースを

東京サイクルデザイン専門学校では、自転車の「メンテナンス」「製作」「設計・デザイン」に関する幅広い学びを提供する2年制から4年制3コースを用意している。いずれも1クラス15名程度の少人数制で密度の高い教育を受けられる。

2年制の「自転車スタンダードコース」は、短期間で自転車の専門知識・技術を修得し、業界での活躍を目指すコース。基本となる溶接やフレーム製作にも挑戦できる。

3年制の「自転車クリエーションコース」では、2年間で培った技術を用いて、自分で考案した自転車の製作に挑戦できる。企業とのコラボレーションなどの機会も得られる。さらに4年制の「自転車アドバンスドコース」では、カーボンやチタンなどより高度な素材加工、北海道ツーリング実習、レースメカニック体験などを通じて、単なる技術者ではなく、自転車業界を牽引するクリエイターを育成している。

「4年制のコースでは、自転車づくりの楽しさだけでなく、乗る楽しさも追究します。街乗り、ロードレース、オフロードなど、さまざまなライドを体験することで、幅広い設計思想が育まれます。よりクリエイティブな仕事をしたいと4年制のコースを目指す学生も増えています」

学校創立から14年が経ち、卒業生たちは業界のさまざまな場所で活躍している。フレームビルダーになった卒業生も多く、オーダー自転車の展示会に行くと東京サイクルデザイン専門学校の同窓会のような雰囲気になることも多いという。

2025年度卒業制作展会場

自転車を通して、世の中を学んでほしい

就職実績も実に堅調で、2025年3月卒業生の就職率は100%。誰もが知る自転車メーカーへ就職した先輩も多数いる。過去10年の平均求人倍率は3・42倍。つまり、卒業生ひとりに自転車業界の3〜4社からオファーがある計算になる。

「現在、日本市場の自転車の9割は海外で製造されており、日本国内に目利きがいない状態になっています。今後の自転車業界において、フレームの設計や溶接からできる職人へのニーズはますます高まるでしょう」

今野学校長は、自転車をゼロからつくる技術を総合的に学んだ経験は、将来どのような職業でも役立つと考えている。AI時代の今こそ、自らの手でものづくりのプロセスを経験し、ゼロから何かを発想できる力こそが人間に求められるという。

また、自転車業界の仕事は、職人だけの世界ではなく、ユーザーや業界の仲間たちとコミュニケーションをしながら続けていくものというのが今野学校長の持論。だからこそ、「自転車を通して、世の中を学んでほしい」と常に思っているという。

「エコな乗り物である自転車は次世代の社会インフラとしても注目されています。世界的なカルチャー発信地・渋谷で学べるのもTCDの魅力でしょう。ぜひ自転車に少しでも興味があるなら、TCDを訪れてみてください。『自転車が好き』という気持ちがあれば十分です。ぜひ現役プロたちと一緒に、次世代の自転車業界をつくっていきましょう」

学校法人水野学園 東京サイクルデザイン専門学校
■4年制 自転車アドバンスドコース
■3年制 自転車クリエーションコース
■2年制 自転車スタンダードコース
説明会、公開授業など1年を通して、自転車の世界を体験できるイベントを開催。詳細は学校HPをご覧ください。
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-29-2
TEL 0120-099-422(入学相談室)

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